2月9日 景観シンポジウムに参加しての感想

広島市 景観シンポジウムに参加しました。

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はじめに,広島市の都市計画部長の方のお話で,広島市では

30年以上 1万件の広告物を交渉してきた。実績を述べられました。以前は法的な後ろ盾がなく 協力を依頼という形式だったとのこと。現在では,他の自治体でも景観条例など,,,という具合でした。

続いて,杉本氏の講演 丹下健三のデザインは,コルビジェミケランジェロを参考にしていたなどのお話はありましたが,話の内容が,ヨ-ロッパを題材にしていたこともあり,あまり関心を引かず,会場全体も少し,,,という具合でした。 

最後に,パネルディスカッションでは,3者が順番に語っていくという手法で,個人的関心の高い,比治山について 松井市長が,比治山の平和の丘構想についても,樹木の伐採などパノラマ(高所からの眺め)を意識した取り組みを進めていかれるとのことで,この方向性は,比治山にとっていい話だなと比治山に関心のあるものとして,うなずきながらご清聴させていただきました。現在,広島市はととのえる比治山というイベント企画も企画されているので,自分も頑張って参加してより良い比治山になっていけばいいと日々感じています。

広島市 - 「ととのえる比治山vol.1~リーダー養成講座~」の開催(平成31年2月16日)

 

続いて大澤氏が,景観の用語である。ビスタ(街道からの眺め)パノラマ(高いところからの眺め)シ-クエンス(例 鞆の浦 歩きながら変化する眺め)といった概念のお話(ざっくり聞き取っているので,正確でない場合はごめんなさい)や,城を題材にした発表をなるほど,と思い聞きました。とても,内容のしっかりしたお話で勉強になりました。広島の街区が歩きたいと思える環境ではないご指摘はもっともだと思った次第で,それこそ,シ-クエンスをしっかり考えて水辺の整備をしていかなくてはいけないのかもしれませんが,これも市が主体になれば,近隣住民に対しては,ご理解という形になってしまいますが,近隣の市民がうまく主体的にシ-クエンスを設定して,それが良いものができる形がより望ましいのだろうと脳内で考えた次第でした。

 最後に森安氏が景観のゾ-ン設定に対して,市民に対し望まれることをご提示されましたが,景観という規制政策の方向として,どうしても,ご理解やご協力という語り口をなされていたのですが,上手く政策の形成過程から市民の意見や協力を進めていくプロセスを日々の政策形成や実施に直面している広島市の職員に望みたいものだと感じた次第でした。市の職員の方が,多忙な中で,市民に対してわがままな要望者として,疎んじる姿勢も内心深くわかるのですが,市の投入できるリソ-スも限られている中で,上手く政策を作り,実施するためにこうした政策過程の見直しをきちんと向き合うべきだろうなあと感じた次第でした。

個人的感想

シ-クエンスを民間や地域主体で作り上げるやり方が上手く実施できないだろうか?(要は,自分の地域の周辺の姿を自らでよりよく作り上げていくという方向性へ)
おそらく,自分が考えているアイデアそのものも,そうしたシ-クエンスの一環なのだろうと考えました。